方舟 夕木春央
あらすじ(ネタバレなし)
大学時代の友人たちや従兄と主に地下建築を訪れた柊一は偶然見知らぬ三人家族と出会い、みんなで一日を過ごした。翌朝、大きな地震が発生、地下建築の上に土砂が流れ込み外へ出られなくなってしまう。しかしそれだけではない。水が流入していた。つまり
そのうちに、、、地下建築は沈んでしまう。
そんな中、突如
殺人が起こる。
そして、地下建築から脱出するには
誰かが一人が残らなければならない
ことがわかった。誰が残るべきなのだろうか。
それはもちろん、、、
タイムリミットは1週間 柊一たちは一刻も早く殺人犯を見つけなければならない。
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登場人物(ネタバレなし)
- 越野柊一 …現在はシステムエンジニアとして働く主人公
- 篠田翔太朗 …柊一の従兄
- 野内さやか …柊一の大学時代の友人、現在はヨガ教室受付
- 西村裕哉 …柊一の大学時代の友人、現在はアパレル店員
- 絲山隆平 …柊一の大学時代の友人、現在はジムのインストラクター
- 絲山麻衣 …柊一の大学時代の友人、隆平の妻
- 高津花 …柊一の大学時代の友人、現在はOL
- 矢崎幸太郎 …電気工事士
- 矢崎弘子 …幸太郎の妻
- 矢崎隼人 …矢崎夫妻の息子、高校生
感想・レビュー(ネタバレなし)
個人的な評価です↓
- おすすめ ★★★★★
- 謎解き、推理 ★★★★☆
- 意外な展開 ★★★★☆
- グロさ ☆☆☆☆☆
- 怖さ ★★★☆☆
僕がミステリ小説にはまったきっかけの1冊です。王道のミステリーとは違う様相の小説です。ミステリーでありながらサスペンス要素がかなり濃いです。
ちなみに、
ミステリーは、謎解きがメイン、サスペンスは読者、視聴者を不安な心理状態にさせる作品です。
誰か一人は必ず死ななければならないというトロッコゲームを連想させるような状況下では展開の予想ができません。それがいいんですよね。
常にハラハラさせられ、タイムリミットが近づくにつれ、緊張感が増していきます。読む手がとまりませんでした。
ラストの展開は、、、、、、
ぜひ読んでみて、味わってかみしめてほしいです。
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*ネタバレ注意* 感想・レビュー(ネタバレあり)
地下建築が水没することはなんとなく予想がつきましたがまさか読んでてこんなにも不安感に襲われるとは思いませんでした。唯一安心感があったのは柊一と翔太朗(従兄)が一緒にいる場面です。翔太朗の安心感はんぱなかった。でもだからこそ正直ちょっと翔太朗犯人説を考えました。
登場人物たちの関係ももちろん絡んできました。最後はなんか、なんともいえない感じでした。
正直これはイヤミス系ではないかと思います。犯人の大勝利ですもんね。翔太朗の名推理で犯人が麻衣であることをつきとめましたが、、、
まさかのそこまでもが麻衣の仕組んだこと。麻衣を置いてくときに少しかわいそうだなと思った僕は完全に彼女に騙されてました。一番最後の悲鳴はその後を想像するに堪えないですね。
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『十戒』
「殺人犯を、見つけてはならない」
里恵は、リゾート開業の視察のため関係者と共に叔父の所有する無人島「青島」を訪れることになった。
初日の視察を終えた翌朝、参加者9名のうち1人が殺される。そして十の戒律が書かれた紙を発見する。そこには
「この島にいる間、殺人犯が誰なのかを知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾により全員の命が失われる。」
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